29 Dec 2010

自分のコトバ

最近、自分の言葉でモノを語る人が少ない気がします。


世にありふれた言い回しや言説を用いたり、誰かの受け売りでしかないのに、それをあたかも自分の考えであるかのように語る人が多い。そしてその原因は、①自分の頭できちんと物事を考えていない、もしくは②自分の考えを自分の言葉で伝える技術がない、のどちらか(もしくは両方)であると思います。


①については、普段から当事者意識を持って自発的・能動的・積極的に物事に関わり、自分なりの思考の枠組みを作ることが必要だとと考えます。その意味で、一つの学問や分野を究めている人は強い。


②に関しては多くのメディア・書物などに接し、学ぶことにより、伝える力を鍛えることができると思います。特に、文学に多く触れている人は非常に言葉の表現が豊か。一方で、普段テレビの娯楽番組などしか見ていないような人は、やっぱり言葉が陳腐だし、話していてすぐにわかる。(勿論、娯楽は時には必要だとは思うけれども。)


他の動物と違って、人間が言葉によるコミュニケーションを主している以上、やはり自分の言葉で語ることが重要だし、自分の言葉にはきちんと責任を持ちたいと思います。


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