21 Feb 2012

リスク?

渡辺千賀氏のブログで非常に共感できる部分があったのでご紹介。


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-これまで「リスク」だと思われたことは何ですか?
そのリスクを軽減するためにどんなことをされてきましたか?
(質問の背景:私は「どうやって転職・留学・海外移住etcのリスクをとったのか?」というようなことを聞かれることがままあるのですが、私としてはそうした転進は、無意識にリスクを軽減するためにとってきたことでしかない、と思っています。たとえば、日本の大企業にいるリスク、専業主婦になるリスク、などいろいろな「リスク」があるわけです。個人的に変なところでは、「新宿駅の構内を歩いているときに大地震があり、逃げ惑う群集に踏み潰されて死ぬリスク」というのを昔からリアルかつビジュアルに感じており、「早く東京を脱出せねば」とも思っていました。 一方、私の知り合いで、東京に住んでいる女性で、だんなさんがMBA留学するに当たり、「サンフランシスコだけはいや。地震があるから」と言っていてビックリしたことも。東京の方がサンフランシスコよりずっと地震の危険は大きいのに。結局多くの人が「リスク」だと思っていることの中には、「単に知らない・親しみがないだけ」のことがたくさんあるのではないかと思います。
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彼女が指摘するように、日本では何だか分からないもの=リスクと捉えられがちで、実際にその事象がリスクとなるのか詳しく検討されることは少ないように感じます。


例えば、私が学生時代に一人でインドやケニア、南アに行ったときは、「何でそんな危ない所に行くの?」とよく言われました。でも、実際は現地にきちんとした受入れ団体がいるし、行った都市もほとんどが田舎で大都市よりテロや事件の発生率は低い。そして何よりも行かないことにより漫然と大学時代を過ごし、他の学生となんら変わらない平凡な人間になることが大きなリスクになると感じていました。


これは社会に出た後も同じで、「大企業で安定した生活を…」なんていう基準は全くリスク回避にはなっていない。それどころか、ちきりん氏がブログで言っているように“「完全に世界から遅れてしまっているビジネス常識」を、白地から5年間、とことん仕込まれ、そのやり方に染められるてしまうことの害”は計り知れないと思います。
と、いうわけで今後の自分のキャリアを猛烈に検討中。