28 Jan 2012

「リーダーシップでいちばん大切なこと」

酒井穣氏の「リーダーシップでいちばん大切なこと」 を完読。

どんな組織であれ、個人のリーダーシップが重要視される時代。
著者はリーダーシップを「孤独を受け入れ、他の誰でもない、自分自身の人生を誠実に生きる力」と定義(p.32)。
一般的にリーダーとは他者(フォロワー)を導く者と考えられがちであるけれど、著者はリーダーが率いるべきは「たった一度の人生を、自分の価値観に従って生き抜こうとする自分自身」とする。(p.34)

著者の指摘する通り、自分の本心に従って生きることはある意味で非常に難しく、孤独である。なぜなら、大人になればなる程人は大勢が持つ価値観や社会一般が良いと思う安全な道に流される傾向があるから。そして、もし自分が求めているものがそれと異なり、それに背かざるを得ない時、周囲の人を失望させ、時には変わっていると後ろ指を指されたり批判にさらされたりする。

それでも、自分の人生をどう生きるかの絵を描き、その価値観を示すこと。そしてその信念に従って生きるための努力をすること。著者の言う通り、それによってこそ本当に自分固有の人生を生きられるのだと思う。のように。

ところで、リーダーシップと聞くとつい思い出すのが尾田栄一郎氏の漫画「ONE PIECE」の主人公、ルフィ。勿論これはフィクションだけれど、どんな時も死ぬ覚悟で腹をくくり、自分の信念に向かって突き進む姿は周囲の心を揺さぶる。だからこそこれだけの人気を博しているんだと思う。

自分が人生をかけて取り組むべき課題を見つけ、それに向かって最善をつくすこと。シンプルだけれど、これが一番の人生の醍醐味なんじゃないかなぁ。